ハトより小さい!?日本最小のタカ、ツミを紐解く

豆知識

みなさん、こんにちは!ツミ、この名前を聞いてピンとくる方は少ないかもしれませんね。日本で最も小さなタカとして知られるこの鳥は、そのサイズからは想像もつかないほどの大胆な生態で知られています。今回は、そんなツミについて、ちょっとした豆知識をご紹介します

ツミは、体長オス27cm、メス30cmという、ヒヨドリより大きく、ハトよりも小さいサイズ。オスのツミは青灰色の背に、鮮やかなオレンジ色を胸に纏います。メスは落ち着いた灰褐色の背に、淡い褐色の横縞が特徴。この色の違いは、オスとメスを見分ける大きな手がかりです。幼鳥は、胸に縦縞、腹にハート状の模様があり、その成長過程もかわいらしいです。ツミは小鳥や昆虫を主食とし、その俊敏な動きで獲物を捉える様はまさにプロの技そのものです!

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面白いのは、ツミの巣作りの習性。地面に落ちている枝を使わず、生木の細い枝を嘴でへし折って運びます。この理由は、落ちている枝についた雑菌を避けるためと言われています。そして、巣の仕上げには杉の葉を使い、その殺菌作用で雛を守ります。

ツミは子育て時期に縄張り意識が強く、巣の周囲50m以内に侵入する他の鳥に対して果敢に威嚇を繰り返します。ツミの存在は周囲の生態系にも影響を与えています。例えば、ツミの巣の周辺では、オナガが安全に子育てをするための「間借り」をしていることが知られています。これはツミが持つ防衛意識が、他の鳥種にも一定の安全を提供しているからです。しかし、都市部でのカラスの増加により、このような関係性も変化しつつあるようです。

実は「雀鷹」と書いてツミ。昔は、メスを「雀鷹」と呼び、オスは「悦哉」って言っていました。「悦び従う」って意味だそう。ツミは鷹狩りに使われて、特にメスが大活躍。その狩りの上手さが、名前になったんですね。オスは別種だと思われていたようです。また平安時代の辞書では「ツミ(豆美)」という名前、小さくて美しい鳥という表記もあるそう。

「雀鷹」と書いてツミ。その名の通り小さな体ながらも、凛々しい姿勢を持つこの鳥に、これからもっと注目が集まることでしょう。都市部の公園や街路樹で、もしかしたらツミの活躍する姿を見ることができるかもしれませんね。では、また次回!