みなさん、こんにちは!「トリまめ」で今日は、野鳥の不思議な現象「エクリプス」についてお話しします。聞き慣れないこの言葉、何を指しているのか気になりますよね。
「エクリプス」とは、英語で「力を失う」や「覆い隠す」といった意味があります。日食や月食の時にも使われるこの言葉、実はカモ類の換羽(羽の生え変わり)に関連しているんですよ。
例えば、カモ類のオスは、春から夏にかけての繁殖期には鮮やかな色彩をしていますが、秋になると繁殖期が終わり、メスのように地味な羽色に変わるんです。この時期の羽色のことを「エクリプス」と呼ぶんですね。

繁殖期が終わると、オスはメスに選ばれる必要がなくなります。また、地味な色の方が外敵から見つかりにくく、生存に有利になるんです。まるで「輝きを失った」という意味のエクリプスのように、カモたちは自然界で生き抜くための知恵を持っているんですね。
日本では、多くのカモたちは「冬鳥」として知られています。つまり、冬になると寒いシベリアから日本へと渡ってくるんですね。ところが、これらのカモたちは、秋の終わりごろに「冬羽」から「夏羽」へと換羽するんです。つまり、日本の冬には実は夏羽で過ごしているのです!
日本に渡ってきた冬鳥たちは、すでにエクリプスの期間を終え、再び鮮やかな夏羽に戻り始めているのです。このため、冬のカモ観察は、彼らが繁殖のための美しい羽色に戻りつつある、一年で最もカラフルな時期とも言えます。

冬に夏羽を持つカモたちの姿は、自然界のユニークな適応の一例です。寒い冬に越冬する彼らの鮮やかな羽色を見つけることは、野鳥観察の醍醐味の一つですよ!次回の野鳥観察では、カモたちの変わりゆく羽色に注目してみてくださいね!

