みなさん、こんにちは!森の小道を歩いていると、ふと耳に飛び込んでくる美しい囀り。それはもしかするとミソサザイかもしれませんよ。私たちを大いに驚かせてくれる鳥、ミソサザイの不思議な世界をのぞいてみましょう。
ミソサザイは、わずか体長11cmの小さな体を持ちます。体重は7-13gとゴルフボールほどの大きさ。キクイタダキと並び、日本最小級のサイズを誇ります。メスオス同色で全身が茶褐色で、上面と翼には黒褐色の横斑が入り、下面には黒と白の波状の横斑があります。全身は丸みを帯びており、常に短い尾羽をピンと立てて、まるでいつでも何かを訴えかけているよう。この特徴的な姿が、ミソサザイの愛らしさを引き立てています。

ミソサザイが一番の驚きを与えてくれるのは、その「鳴き声」です。「ツピツピチリリリチョリチョリリリリツイツイ…」という、聞いているだけで息が切れそうな長く複雑で早口なさえずりは、この小さな体から出ているとは思えないほどの大音量!春になると、その美しい声が森を満たします。
食性も面白く、主に昆虫やクモ類を食べます。そして動きはとっても活発でかわいいです。周りをキョロキョロと観察するその動きは、見ていても飽きません。特に、周囲の様子をうかがう際に見せる「体を沈ませてから左右を振り返る」仕草は、まるで小さな探偵のようで、思わず笑顔になってしまいますよ。
巣作りも一風変わっています。壷型の巣は入口と出口が反対側にあるため、外敵からの攻撃をかいくぐって逃げ出すことができるんです。巣の外観はコケでカモフラージュされており、自然の中に溶け込むように設計されています。
名前の由来ですが、「ミソ」は「溝」を、「サザイ」は「些細」を意味しています。つまり、ミソサザイとは「溝(谷間)に棲む些細な(小さな)鳥」という意味になります!
日本の古事記や日本書紀にも名前が出て、アイヌの伝承にもクマを倒す英雄として登場し、ヨーロッパのグリム童話や民間伝承にも「鳥の王様」として出てくるなど、ミソサザイは世界中で古くから親しまれてきた存在で多くの人々に愛されています。次に森を歩く時は、ぜひぜひ一度、その美しいさえずりを聞いてみてください。あなたもミソサザイの虜になること間違いなしです!

