みなさん、こんにちは!田んぼや湿地帯で見かけることもあるタシギ。今日は、そんなタシギの世界に少し足を踏み入れてみましょう。
タシギは体長約25~27cm、ハトよりも小さな体に、長いくちばしを持ちます。体色は褐色や黒褐色で、その地味な色合いには自然のカモフラージュが施されています。日本では春と秋に見られる旅鳥としても知られ、本州中部以南では越冬する冬鳥としても親しまれています。特に、水田や湿地など、水辺の生態系に欠かせない存在です。和名の由来は、「田によくいること」からきており、田んぼで見かけることも少なくありません。

食性は動物食が中心の雑食で、昆虫や甲殻類、種子などをバランスよく食べています。興味深いのは、その長いくちばしを使った食事方法。嘴端開閉(したんかいへい)という技を駆使し、くちばしの先端だけを動かして泥の中の獲物を捉えます。稲刈り後の田んぼで、長いくちばしを泥に突き刺し、一生懸命食事をする姿や、危険を感じて螺旋状に舞い上がる様子は、俳句の季語としても知られています。
また、タシギの鳴き声には独特の特徴があります。「ジェッ」というしわがれ声で危険を知らせたり、繁殖期には「チクッチクッ」というさえずりで求愛行動をします。タシギの繁殖期は、なんともロマンティック。オスが空中で美しいディスプレイを披露し、メスの心を射止めます。
夜行性とされがちなタシギですが、実は安全な場所では昼間も活動的。そのため、晴れた日の田んぼで、活発に動き回る姿を目にすることもできるんですよ。次回、田んぼを訪れた際には、ぜひタシギに注目してみてください。彼らの旅は、私たちにとっても、心の旅へ連れて行ってくれるかもしれませんね!では、また次回。

